kenkou8の日記

いつまでも健康で若く美しく!

目の健康!

目を酷使する機会の増えた現代、目の渇きにお悩みの方も多いのではないでしょうか?

 

特に寒い時期の室内は暖房により湿度が低下しがちで、パソコンに向かっていると目がシパシパ、なんてことも多いですよね。そんな目の乾燥対策でポイントになるのが、涙です。
今回は涙の果たす重要な役割と目の乾燥対策についてお伝えします。

 

涙って、一体何者?


悲しい時や嬉しい時、知らず知らずのうちに涙が流れてきますが、これは涙の中でも「反射性分泌」と呼ばれる涙です。悲しい時や嬉しい時、感情が高まった時など、何らかの刺激に反応して出てくるものです。

 

「反射性分泌」に対し、自分の感情に関わらず常に目に流れている「基礎分泌」という涙もあります。この「基礎分泌」があるため、目はいつも潤いを保っていられるのです。

涙は3つの層から成り立っており、この厚さは約7マイクロメートル(1マイクロメートル=1mmの1000分の1)です。

いちばん表面の層は「油層」と呼ばれ、睫毛のところに1列に並んでいる「マイボーム腺」から分泌されています。

油層は、涙が蒸発するのを防いでいます。

2番目の層は、涙の90%以上を占める「涙液層」で、タンパク質や酸素、脂質などが含まれています。そしていちばん下の層は、結膜の細胞から分泌される「ムチン層」です。ムチン層は、角膜の水濡れ性を良くする働きがあります。

 

水濡れ症とは、たとえば、窓ガラスに水が付いたときに水玉状になると「水濡れ性が悪い」といい、水が一様に窓ガラスにつけば「水濡れ性が良い」といいます。ムチン層があると水濡れ性が良くなり、涙がはじかれずに角膜上にきれいに分布するのです。

 

涙はどこから来て、どこへ行くの?

 

実は自分でも気付かないうちに目を潤していてくれていた涙。では涙はどこで作られ、どのようにして目に運ばれて行くのでしょう?

 

涙が作られる生産工場は「主涙腺」という器官で、上まぶたの外側のところにあります。ここで涙が分泌され、目へと流れて来るのです。

 

ただ、「主涙腺」で作られた涙は自然に目まで流れていくものではありません。「主涙腺」は生産工場であっても、涙を運ぶわけではありません。普通の工場でも商品を出荷するのにはトラックなどが必要ですよね。

 

実は、人間の体でトラックの役割を果たすのは、まばたきなんです。まばたきをする度に、目の表面には一定量の涙が送り込まれます。乾きそうになると、パチリ。そして、またパチリ。私たちは、1分間に約20~30回程まばたきを繰り返して、無意識のうちに、目の表面に涙を送りこんでいるのです。
このようにして目まで送られ、目の表面を潤していた涙は、約10%が蒸発してしまいます。それでは、残りの90%程度の涙はどうなるのでしょう?

 

蒸発せずに目に残った涙は、目の内側にある「涙点」という小さな穴へと流れていきます。「涙点」を通った涙は、そこから目と鼻をつなぐ「涙小管」、さらに「鼻涙管」を通って、最終的には「鼻腔」へと流れ、鼻の中にたどり着きます。

 

目薬を指して、口が苦く感じることはありませんか?これは目薬が、涙と同じルートを通って、鼻の中に流れ込み、さらには口までたどり着いたという事です。

 

また、涙を流していたら鼻水も出てきたという経験はありませんか?これも涙が流れて鼻から流れ出ているのです。実は、涙の帰る場所は鼻だったのですね。

 

3.涙の役割

 

さて、それでは涙にはどんな役割があるのでしょうか?
まずは、酸素や栄養分を目に伝える役割をもちます。

 

実は、角膜には血管が通っておらず、自分で栄養を得ることはできません。それをカバーするのが、涙の役割なのです。先ほど話に出た、涙の大部分を占める涙液層が、角膜に栄養分や酸素を補給してくれているのです。

 

次に、目から老廃物やごみ等を洗い流したり、外界からの雑菌の進入を防ぐ役割を果たします。空気中には、私たちが考えている以上に多くのバイ菌が浮遊しています。

 

涙がなければそれらのバイ菌が直接目にふれ、炎症を起こす原因になることもあります。そのようなバイ菌から目を守り、さらには除去してくれるのが涙なのです。
そして最後に、目への水分補給を行う役割も果たします。「ドライアイ」という言葉を、最近耳にする機会が多くなりましたが、そういった目の乾燥を守ってくれるのが涙です。


4.目の乾燥を防ぐには


涙がある一定量より少なくなってしまうと、角膜全体を潤すことができなくなってしまい、とてもデリケートな角膜が大気に直接触れることになります。すると、目が疲れやすい・目がかゆい・目が痛い・目やにが多くなる・ゴロゴロするなど、ドライアイの様々な症状が出てきます。

 

したがってドライアイを防ぐためには、涙の量の低下を防いだり、目の水分を保つことがとても有効になってきます。


特に空気が乾燥する時期は、部屋に加湿器を置いたり、防腐剤の入っていない目薬をしたり、また、コンタクトレンズを常用している方は、装用時間を減らして目を休ませることを心がけましょう。


また、まぶたを温めることも効果的です。さきほど、「油層」が涙の蒸発を防ぐ役割をしていると説明しましたが、まぶたを温めることでマイボーム腺の脂分が柔らかくなり、「油層」がスムーズに分泌されるようになるのです。

 

方法は、やけどしない程度のお湯にひたして軽く絞ったタオルを、目を閉じてまぶたの上に5分間程度乗せるだけ。入浴時に上下のまぶたを軽くマッサージするのもおススメですよ。


なお、すでにドライアイの方は、タバコの煙を避けましょう。煙が目に入ると煙の粒子を洗い流そうとしますが、ドライアイの人にとっては相当につらいものです。タバコを吸わない方は煙を避けるように、タバコを吸う方も煙が他の方に向かないよう、ご注意ください。



ドライアイがひどくなると、角膜の病気にもつながりかねません。ぜひ、簡単にできる身近なことから、目を大切にしていってくださいね。また、症状が出始めたらひどくなる前に眼科医に相談することも大切です。


■1.目に良い栄養素


▼ビタミンA

ビタミンAには、目の粘膜を強くし、目の疲れや乾燥を防ぐ働きがあります。ドライアイなどの目の乾燥にはビタミンAが効果的です。
また、ビタミンAが不足すると、明るい場所から突然暗い場所に移ったときに目がなかなか暗さに慣れず物が見えにくくなることがあります。これを暗順応障害といいます。
ビタミンAが多く含まれている食品には、にんじん・ほうれん草などの緑黄色野菜、レバー、うなぎ、卵黄などがあります。

▼ビタミンB群

 

特にビタミンB2は、目の疲れに効果的。また、ビタミンB1が足りなくなるとイライラしたりなど精神的疲労が起こりやすくなります。
ビタミンBを多く含む食品には、豚肉、ゴマ、レバー、納豆などが挙げられます。ビタミンB群は水に溶けやすいので、必要量を摂りましょう。

たんぱく質

 

たんぱく質は、消化吸収されてアミノ酸となり、細胞の老化を防ぐ働きがあります。もちろん目の老化にも効果的です。たんぱく質を多く含む食品には、大豆、チーズ、卵、レバーなどがあります。

その他、果物や野菜に多く含まれているビタミンCには目をいきいきさせる働き、レバーなどに多く含まれているビタミンDには、ビタミンAやカルシウムの吸収をよくする働きがあります。
このように見てくると、目の働きを正常に保つには、すべての栄養素が大事なのだということがわかります。上に挙げたことを参考にしてバランスのよい食事を摂り、目をいたわってあげてくださいね。

 
 2.ブルーベリーのひみつ
 
「ブルーベリーが目に良い」という話を聞いたことがある人は多いと思いますが、それは本当なのでしょうか?実は、ブルーベリーは眼精疲労をともなう肉体的・精神的疲労や、夜間視力障害・不全、目の機能の向上・維持などに効果が認められています。
 
西欧では、20年以上もまえから目の医薬品として利用されています。その秘密は、ブルーベリーの紫色を作り出している色素「アントシアニン」にあります。アントシアニンは、網膜にあるロドプシンという色素体の再合成を助ける働きがあります。ロドプシンは視神経の働きを支えているのですが、目を使っていると徐々に分解されてしまいます。

普段はすぐに再合成されるものなのですが、目を酷使し続けると再合成がうまくいかなくなり、その結果、目の機能が低下してしまいます。そこで、ロドプシンの再合成を助けてくれるアントシアニンを多く摂ってあげることにより、疲れ目をいやし、目の機能を向上させる効果が期待できます。

 


さらに、アントシアニンには活性酸素の働きを抑え、血液をきれいにする作用もあり、血液障害系の疾患にも有効的です。ちなみに、ブルーベリーの他にアントシアニン色素を含む食品には、黒豆やぶどう、赤ワインなどがあります。


 


 ルテインを知っていますか?

ルテインとはカロテノイド(食品に含まれる赤、黄、オレンジなどの色素の 総称。ルテインの他、カロチン、リコピンなどがあります)の一種で、 人間の体では目の網膜にのみ含まれています。

ルテインはほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれます。 ルテインを上手に摂って、目の健康を守りたいものですね。

ルテインには、人体の老化を促進する活性酸素を取り除く抗酸化作用が あるのが大きな特徴です。

目の細胞は光による酸化ダメージを受けることがありますが、ルテインは、 抗酸化作用によって目の酸化ダメージを防いでくれるのです。

目の健康についてはもっと深く広くありますが今回はここまでです。

次回も健康、美容について。